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パウエル議長、さらなる「痛み」への覚悟促す-積極利上げ継続へ - ブルームバーグ

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、金融当局としてインフレを退治する姿勢を鮮明にした。米連邦公開市場委員会(FOMC)は20、21両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.75ポイント引き上げることを決定。0.75ポイントの利上げはこれで3会合連続。FOMCは今後について、市場予想よりさらに積極的な利上げに動くとのシグナルを発した。

  パウエル議長は21日、FOMC会合後の記者会見で「われわれはインフレを過去のものにする必要がある。痛みを伴わずにそうする方法があれば良いが、それはない」と述べた。今回の利上げにより、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は3-3.25%となった。

FOMC声明:支出と生産は緩慢な伸び、雇用堅調もインフレ高止まり

  議長は「金利上昇と成長減速、労働市場の軟化は全て、われわれが仕える国民に痛みをもたらすが、物価の安定を取り戻せず、将来的に再びやり直さざるを得なくなるほどの痛みではない」と述べた。

パウエル議長の記者会見(抜粋)

Source: Bloomberg

  声明と同時に公表されたFOMC参加者のFF金利見通しを示す最新の金利予測分布図(ドット・プロット)によれば、当局者らは政策金利について今年末までに4.4%、23年中に4.6%に上昇すると見込んでおり、予想よりタカ派寄りにシフトしていることが示された。これは次回11月のFOMC会合で4回連続となる0.75ポイント利上げが選択肢となり得ることを示唆している。

  パウエル議長は、FOMC参加者の四半期予測の中央値が年内合計1.25ポイントの追加利上げを示唆したことを認めた。ただ、次回11月会合での利上げ幅について決定はなされていないとし、年末までの追加利上げ幅を計1ポイントにとどめることを支持する当局者もかなり多くいたことを強調した。

The Fed's New Dot Plot

最新のFOMCドット・プロット

出所:FRB

 

  インフレを目標の2%に押し下げることを当局者らが「強く決意している」というのが、主要なメッセージだとパウエル氏は述べ、「この任務が完了するまで根気強く続けていく」と付け加えた。

  さらに先の将来については、政策金利は24年に3.9%、25年には2.9%にそれぞれ低下するとの予測がドット・プロットで示された。

  LHマイヤーのエコノミスト、デレク・タン氏は「これはパウエル議長にとって最後の賭けであり、全力を傾けている」と表現。「失業率の上昇予想は、金融当局が痛みをもたらすことを前もって警告している。痛みは始まったばかりだ」と述べた。

  今回の四半期予測では、前回6月時点と比較して政策金利の軌道がより急になっている。借り入れコスト急上昇で米経済がリセッション(景気後退)に陥る恐れはあるが、それでも金融当局がインフレを鈍化させる決意を固めていることを浮き彫りにしている。

  最新の四半期予測はまた、失業率が来年末までに4.4%に上昇し、24年末も同水準になるとしている。6月時点での予測は来年末までが3.9%、24年末は4.1%だった。

  経済成長率については23年が1.2%に、24年は1.7%にそれぞれ下方修正された。政策引き締めの影響をより大きくみていることを反映している。

原題: Powell Signals More Pain to Come With Fed Sending Rates Higher(抜粋)

(エコノミストのコメントを追加し、更新します)

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