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【米国市況】株が3日続伸、リスク選好-ドル高一服で142円台後半 - ブルームバーグ

9日の米株式相場は3日続伸。リスクがより高い銘柄を含めて上昇した。一方、ドルは下落し対円では142円台後半。一時は141円台半ばまでドル売り・円買いの動きが進んだ。これまでのドル高騰は世界の他通貨を揺さぶり、米企業への向かい風が強まるとの懸念も誘発していた。

  • 米国株3日続伸、S&P500種は週間で4週ぶり上昇
  • 米国債は短期債が下落、FRB当局者が大幅利上げに支持表明
  • ドルは下落、142円台後半-センチメント改善などで
  • NY原油は大幅続伸、週間で下げほぼ埋める-リスク選好ムードで
  • NY金は反発、ドル下落が背景-週間で4週ぶりプラス

  S&P500種株価指数は前日比1.5%高の4067.36。100日移動平均線を上回り、週間ベースでは4週ぶりの上昇。ダウ工業株30種平均は377.19ドル(1.2%)高の32151.71ドル。ナスダック総合指数は2.1%上昇。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は2.2%値上がり。利益実績のないテクノロジー企業や「ミーム」銘柄なども買われた。

  Bライリーのチーフマーケットストラテジスト、アート・ホーガン氏は「相場に関する強気派と弱気派の間の綱引きは詰まるところ、経済成長を押しつぶすことなくインフレを抑制する米金融当局の能力、およびどの程度の金融政策引き締めが事実上織り込まれているかにかかってくる」と分析した。

  セントルイス連銀のブラード総裁は、3回連続となる75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げへの「傾斜を強めている」と発言。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、今月の会合で「再度の大幅な」利上げを支持すると述べた。

米セントルイス連銀総裁、75bp利上げへの「傾斜を強めている」 (1)

ウォラーFRB理事、9月会合で再度の「大幅な利上げ」支持 (1)

  CIBCプライベート・ウェルスUSのデービッド・ドナベディアン氏は、今週の相場持ち直しは米経済の堅調さが続いていることの表れだと指摘。一方、持続可能な強気相場は米金融当局が引き締めをほぼ完了したという確信、インフレの説得力ある下降トレンド、企業業績に対するもっと現実的な期待という3つの要素がうまくそろうかどうかに左右されるとの見方も示した。

  米国債市場では、10年債がほぼ変わらず。米金融当局者から9月の大幅利上げを支持する発言が相次ぐ中、短期債は売られた。ニューヨーク時間午後4時20分現在、10年債利回りは前日比ほぼ横ばいの3.31%。2年債利回りは6bp上昇の3.56%。

S&P 500 crosses 50 and 100-day averages

S&P500種

出所:ブルームバーグ

  外国為替市場ではドルが主要通貨に対して幅広く下落した。リスクセンチメントの改善が背景。週末を控え、利益確定の動きも出た。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%低下。一時は1%下げて、1カ月ぶりの大幅安となった。ニューヨーク時間午後4時21分現在、ドルは対円で1%安の142円65銭。一時は1.8%安の141円51銭を付けた。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.0045ドル。

  クレディ・アグリコルCIBのストラテジスト、デービッド・フォレスター氏は、今週の「パウエルFRB議長の発言で当局のタカ派色が強まったわけでもなく、欧州中央銀行(ECB)会合は予想通りで、日本の財務省が一段の円安に対する介入を警告している中、市場にとって今のところはドルをさらに買い上げる理由がなくなった」と述べた。

  ブルーベイ・アセット・マネジメントのマーク・ダウディング最高投資責任者(CIO)は、同社が「戦術的な」円ロングのポジションをとったことを明らかにした。「140円を超えるドル高・円安となった後、円売りが加速したことで、日本の当局はこれを抑制したいだろうと当社では予想した」とし、145円を上回るドル高・円安となれば、介入があるかもしれないと付け加えた。

ドルには「並外れた強み」、日本が介入しても勝算乏しい-サマーズ氏

  ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。ドルの下落で幅広い金融資産への需要が高まり、今週付けた約6カ月ぶり安値から持ち直した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は、前日比3.25ドル(3.9%)高の1バレル=86.79ドルで終了。ただ週間ではほぼ変わらずとなった。ロンドンICEの北海ブレント11月限は3.69ドル高の92.84ドル。

  オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「幅広い金融市場の上昇が原油価格のさらなる上昇を支えている」と指摘。中国のインフレ統計が物価動向に関して前向きな内容となり、「金融当局は向こう数カ月でさほど果敢な引き締めをせずに済むとの希望を持たせた」と説明した。

Crude rebounds from lows amid risk-on sentiment

NY原油相場の推移

出所:NYMEX

  ニューヨーク金相場は反発。ドルの下落を背景に買いが入った。金スポット相場は一時1.2%上昇し、8月下旬以来の高値となった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.5%高の1オンス=1728.60ドルで終了。週間ベースでも4週間ぶりのプラスとなった。

原題: Stock Bears’ Grip Loosens Up With Risk-On Rally: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries End Mixed, Curve Flatter as Rate-Hike Premium Builds(抜粋)

Dollar Suffers Weekly Drop as Shares, Oil Rise: Inside G-10(抜粋)

Dollar Falls as Traders Play Catch-Up With Global Rate-Hike Bets(抜粋)

BlueBay Bets on Yen Bounce in Wager FX Intervention Is Near(抜粋)

Oil Claws Back From Six-Month Lows to Lessen Weekly Slide(抜粋)

Metals Extend Rebound as Dollar Slump Boosts Commodities(抜粋)

 

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