【ＮＹ為替オープニング】パウエルFRB議長の発言で6月追加利上げの可能性探る｜FXニュース - ザイFX！ - ザイFX！

FXニュース：2023年05月19日(金)22時29分

◎ポイント
・G7広島サミット（21日まで）
・カナダ・3月小売売上高（前月比予想：-1.4％、2月：-0.2％）
・ウィリアムズNY連銀総裁基調講演（Fed主催金融政策調査会議）
・ボウマン米FRB理事討論会参加（テキサス銀行協会年次大会）
・パウエル米FRB議長とバーナンキ元議長討論会参加（Fed主催金融政策調査会議）
・ラガルドECB総裁「金利は持続的に高い水準で推移する必要」

　19日のニューヨーク外為市場では米連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策軌道を探る展開となる。欧州通貨高でドルは反落。主要米国経済指標の発表はないが、パウエル議長はバーナンキ元議長などと、討論会に参加予定で、金融政策を巡る発言に注目が集まる。また、ウィリアムズNY連銀総裁やボウマン米FRB理事が講演や討論会参加が予定されており、やはり発言に注目。

欧州中央銀行（ECB）のラガルド総裁がインフレ目標達成する必要があるとの発言を受けてユーロが上昇、ドルは売られた。

最近発表された雇用関連指標では労働市場のひっ迫緩和の兆候はあまり見られない。また、消費や住宅市場も底堅く、さらにインフレはピークから鈍化も依然高い水準にある。加えて、直近のミシガン大消費者信頼感指数の長期期待インフレ率が上昇したことから、6月FOMCでの追加利上げ観測が強まった。金利がピークに達し、FRB高官の見解も分かれている。

ローガン米ダラス連銀総裁は現在のデータが利上げ停止の段階にないことを示唆しているとの見解で、インフレにおいてFRBはまだ、必要な進展ができていないとした。「物価高で、利上げ停止の論拠見られない」と追加利上げの必要性を主張。一方で、シカゴ連銀のゴールズビー総裁と同様、ジェファーソンFRB理事は「住宅を除いたコアサービスインフレは持続的に高い」としながらも、「過去の利上げの完全な影響はまだあらわれていない」と利上げ停止し、過去の急速な利上げによる経済やインフレの展開を見極めることを支持する姿勢。

また、米債務上限交渉の行方に引き続き注目。マッカーシー下院議長が早くて週末にも交渉妥結し、来週下院で討議が可能との楽観的見通しに期待観もひろがった。ただ、引き続き行方に注目。イエレン財務長官が6月1日にも連邦債務が上限に達すると警告する中、交渉が難航し債務不履行リスクが広がるとドル売り材料となる。

・ドル・円は200日移動平均水準137円134銭

・ユーロ・ドルは、200日移動平均水準1.0467ドル。

・ドル・円138円50銭、ユーロ・ドル1.0810ドル、ユーロ・円149円60銭、ポンド・ドル1.2450ドル、ドル・スイス0.9011フランで寄り付いている。

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May 19, 2023 at 08:29PM
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