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新興国市場、投資家の不安高まる-トルコ大統領選が1週間後に迫る - ブルームバーグ

今年は新興国の政治情勢が変化する可能性があることから、投資家は不安に陥っている。今後予定されている一連の選挙が、揺れ動く債券、株式、通貨へのさらなる圧力となっている。

  今年最も注目される選挙の一つであるトルコ大統領選が 約1週間後の14日に迫っているほか、パキスタンやタイ、アルゼンチン、 ポーランドなど他の新興国も選挙に向けて準備を進めている。

  これを受け、新興国市場への投資は一段と複雑さを増している。世界的な金融政策の動向や 成長懸念、先進国の銀行不安に関連するリスクによって、政治的な不確実性が強まっているためだ。1-3月(第1四半期)に不安定なパフォーマンスだった新興国資産は、ファンダメンタルズや魅力的なバリュエーションのおかげで、回復力を示している。しかし、政治的に不安定な状態に陥れば、混乱および質への逃避が生じかねない。

  ユニオン・インベストメント・プリバトフォンズ(フランクフルト)の新興国市場の社債責任者セルゲイ・デルガチェフ氏は「ある政治的リスク要因が突如高まれば、投資家は不意を突かれる可能性がある」と指摘した。

  新興国の株式と通貨の主要指標はいずれも2022年末から約2%上昇。ブルームバーグのドル建て新興国債の指標は2.7%上昇にとどまっている。

Turkey Political Risk Surges | But investors complacent about rest of emerging markets

  一部の国では、物価高騰などによる生活費の危機に憤った有権者が変化を求める中、選挙前にもかかわらず変革が起きている。コロンビアでは、左派のペトロ大統領が4月下旬、市場寄りの財務・公債相を含む閣僚7人を予想外に 交代させた。この動きを受け、コロンビアの 資産は動揺し、ペソは急落した。

  トルコでは、現職のエルドアン大統領が野党連合の拡大に直面する中、リラは対ドルで年初来で4.1%下落し、他の大半の新興国通貨を下回るパフォーマンスとなっている。選挙前後にさらなる下落やボラティリティー上昇が予想されることから、銀行グループのスイスクオート・バンクおよび国内証券会社少なくとも1社は、リラを含む全ての通貨ペアの取引を数日間停止する方針を示した。

  こうした措置は、選挙の勝敗にかかわらず、トルコ市場の予測不可能な乱高下懸念が強まっていることを反映している。リラの対ドルでのインプライド・ボラティリティー(IV、予想変動率)は先週、約1年ぶり高水準に上昇した。

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原題: Emerging Markets Enter Into High-Anxiety Phase With Turkey Vote(抜粋)

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