ガソリン価格２週連続１８０円超 離島では１９２円も 業界団体に聞く今後は？ 鹿児島[07/20 20:10]
燃料価格の高騰が続いています。２０日発表された１８日時点のレギュラーガソリン１リットルあたりの平均小売価格は、鹿児島は１８１．７円で、２週連続で１８０円を超えました。気になる今後は？
２０日発表された県内のレギュラーガソリン１リットルあたりの平均小売価格は、先週より１．１円高い１８１．７円でした。２週連続で１８０円を超え、６週連続の上昇となりました。
運送コストのかかる離島は特に深刻です。奄美市のガソリンスタンドでは２０日、レギュラー１リットルあたり１８５．９円で販売されていました。
県によりますと、地区別では、熊毛地区が１９２円、甑島が１９１円、大島地区が１８８円となっています。離島には１リットルあたり１０円の補助が国から出ていますが、家計への負担は大きいといいます。
（大豊石油 徳永誠主任）「政府の補助がなかったら２０円ぐらいあがっている。（Ｑ．消費者への影響は？）特に感じていない。やはり車はみなさん利用しているから」
（記者）「公共交通機関の少ない奄美大島では、主な移動手段は自家用車です。その価格の高騰に地元の住民は？」
（給油に来た地元住民）
「離島なので仕方ないと思っているが、生活に直結するので大変」
「どうしても（車を）使わなければいけないところなので、仕方なくガソリン代を払いながら何とかやりくりしていくしかない」
燃料高騰の影響はこんなところにも。クリーニング店では、アイロンや乾燥機を動かすために灯油を燃料とするボイラーが使われています。
（友野クリーニング 友野忠義店主）「（灯油を１か月に）約２００リットルぐらい使っている」
灯油価格は現在１リットル１５１円で、安い時期と比べて２０円以上値上がりしていますが、クリーニング代には転嫁していないといいます。
（友野クリーニング 友野忠義店主）「（灯油の値段が）上がれば上がるほど経営は苦しい。頑張らないといけない」
燃料高騰が続く状況に、県石油商業組合は。
（県石油商業組合 高田英司専務理事）「国の補助金が出口戦略に入り、６月から９月にかけて段階的に補助金が追加減額され、もとの価格に戻る可能性がある」
去年１月から支給されていた国の補助金は９月末に終了しますが、緩やかにもとに戻すため、６月から２週間おきに１０％ずつ補助金を減らしています。消費者にとっては補助金が０になればおよそ１５円の値上げになります。
ただ、高田専務は年末までには価格高騰が収まる要素もあると見ています。
（県石油商業組合 高田英司専務理事）「見通しとしては大きく原油価格が上がる要素は今のところない。為替の動きが影響し、少しずつ値段が落ち着く方向にいくという見立て」
生活への影響が大きいだけに、燃油価格の今後の動向が注目されます。
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July 20, 2023 at 06:10PM
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