28日午前の東京外国為替市場で、円相場は上昇した。12時時点は1ドル=130円65～66銭と前日17時時点と比べて27銭の円高・ドル安だった。米長期金利が日本時間28日午前の取引で水準をやや切り下げ、上昇が一服していることから日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが入った。国内輸出企業の円買い観測も相場を支えた。
欧米の金融システムを巡る過度な不安が和らぎ27日の海外市場で131円台後半まで円安・ドル高が進んでいたことから、目先の利益を確定する目的の円買い・ドル売りが入った。日本企業の多くが決算期末とする3月末に近づき、輸出企業など国内実需筋の円買い・ドル売りが活発だったとの観測も円相場を押し上げた。一時は130円57銭近辺まで買われた。
朝方は欧米の金融システムを巡る過度な不安が和らいだことで「低リスク通貨」とされる円には売りが先行し、131円台で下落していた。
円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=141円30～32銭と、前日17時時点と比べて56銭の円安・ユーロ高だった。前日17時時点と比べた下げ幅は一時1円を超えたが、対ドルの円買いが増えたことなどに伴い、円は対ユーロでも下げ幅を縮めた。
ユーロは対ドルで上昇した。12時時点は1ユーロ=1.0815～16ドルと同0.0065ドルのユーロ高・ドル安だった。ドイツIfo経済研究所が27日発表した3月の独企業景況感指数が市場予想を上回った。欧州景気の底堅さを背景に欧州中央銀行（ECB）の利上げ長期化が意識され、ユーロ買い・ドル売りが優勢だった。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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March 28, 2023 at 10:43AM
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外為12時 円、上昇し130円台後半 米金利の上昇一服 - 日本経済新聞
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