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トヨタやホンダなどの認証不正を考える(2)
「クルマは重い方がエンジンに負荷がかかり騒音が大きくなる。加速時は逆に軽い方が加速がよくなり大きな音が出る。いずれも基準の重さより厳しいワーストケースで騒音の試験をしていた」
ホンダの三部敏宏社長は2024年6月3日、自動車の型式指定をめぐる認証試験で不正があったと発表し、記者会見でこんな説明をした。騒音試験では「より厳しい条件で試験を行えば、性能上の適法性に問題がないと考えてしまった。悪質性はまったくなかった」という。一体どういうことなのか。
ホンダは過去に生産・販売したフィット、オデッセイなどの騒音試験やエンジンの出力試験でデータの虚偽記載などの不正があった。試験は09年から17年にかけて行った旧モデルで、現行モデルは含まれていない。
「厳しい条件」で騒音試験
三部社長が説明した「ワーストケース」の騒音試験とは、こうだ。騒音試験は時速50キロの定常走行と、同50キロからアクセル全開で加速する加速走行の試験がある。
車両重量が1500キロのクルマの場合、当時の法規では車両重量がプラスマイナス2%以内、つまり最も軽い1470キロで加速走行試験、最も重い1530キロで定常走行試験を行う規定になっていた。
ところが、ホンダは定常走行ではクルマをさらに重くして1545キロ、加速走行ではさらに軽くして1455キロで試験を行った。この「厳しい条件」で行った試験のデータを、現場の担当者は規定内の車両重量で測定したものとして、国土交通省に提出していた。
この現場社員の対応について、三部社長は「悪意のある改ざんではない。お客様にお届けする商品の性能を保証するか、さらに諸元値(カタログデータ)より上であれば問題ないという考えが当時はあった。順法性に対する考えが甘かった」と弁明した。
なぜ、わざわざ規定より車両重量を重くしたり、軽くしたりして試験を行ったのか。ホンダによると…
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「パワーが出すぎた」ホンダの試験が法令違反になる理由 | クルマ最新事情 | 川口雅浩 - 毎日新聞
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