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中国GDP、第4四半期+5.2%で予想小幅下回る 追加支援必要に - ロイター (Reuters Japan)

中国23年GDP5.2%増、目標達成 第4四半期は前年比+5.2%

 1月17日、国国家統計局が発表した2023年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年比5.2%増加した。写真は北京のビジネス街で昨年11月撮影(2020年 ロイター/)

[北京 17日 ロイター] - 中国国家統計局が17日発表した2023年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年比5.2%増加した。第3・四半期の4.9%から加速したが、アナリスト予想の5.3%増をわずかに下回った。

不動産危機の悪化、デフレ圧力の高まり、需要低迷が背景。市場では中国当局が近く追加の刺激策を打ち出すとの見方が強まっている。

23年通年の成長率は5.2%で、アナリスト予想と一致した。中国政府が設定した23年成長率目標(5%前後)を達成した。

第4・四半期GDPは前四半期からは1.0%増加し、アナリスト予想と一致した。第3・四半期の前期比伸び率は1.5%に改定された。

中国経済は大方の予想に反し、新型コロナウイルス後の力強い持続的な景気回復が進んでいない。不動産危機の長期化、消費者・企業信頼感の低迷、地方政府の膨大な債務、世界経済の減速が背景だ。

チャイナ・ベージュブック・インターナショナルの最新調査は「新型コロナ後の景気回復は終了した。失望を招くものだった」とし「(今年の)景気回復ペースが本格的に加速するには、予想外の世界経済の大幅な好転か、より積極的な政府の政策が必要だ」と指摘した。

国家統計局の康義局長は17日、記者団に対し、昨年の経済成長は「苦労して勝ち取った」ものだが、今年は複雑な外部環境と需要不足に直面すると発言。 もっと見る
第4・四半期のGDP伸び率が市場予想を下回ったことを受け、中国株は5年ぶりの安値付近で推移し、香港株は14カ月ぶりの安値まで急落した。人民元も下落している。 もっと見る
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<12月の指標はまちまち>

GDP統計と同時に発表された23年12月の鉱工業生産は前年同月比6.8%増加し、前月の6.6%から伸びが加速。22年2月以来の高い伸びを記録した。ロイターがまとめたアナリスト予想(6.6%)を上回った。自動車生産などが増加した。

一方、12月の小売売上高は9月以来の低い伸びとなった。また、投資の伸びも引き続き低調となった。 もっと見る

小売売上高は前年比7.4%増加。11月の10.1%増から鈍化した。アナリスト予想は8.0%増だった。

1─12月の固定資産投資は前年比3.0%増加し、アナリスト予想の2.9%増をわずかに上回った。1─11月は2.9%増だった。

中国経済のけん引役であった不動産セクターは低迷が続いており、景気回復の足かせとなっている。12月の新築住宅価格は前月比で15年2月以来の大幅な下落率を記録した。 もっと見る

1─12月の不動産販売(床面積ベース)は前年同期比8.5%減少した。需要が低迷する中、不動産セクターの依然として厳しい状況が示された。1─11月は8.0%減だった。

不動産投資は9.6%減。1─11月は9.4%減だった。新規着工(床面積ベース)は20.4%減少。1─11月は21.2%減だった。 もっと見る

UOBのエコノミスト、ウォイ・チェン・ホー氏は「市場は15日に金利引き下げが行われなかったことに失望したとみられるが、当局はより的を絞った措置を検討しているようだ。不動産の問題は幅広い利下げでは解決しない」と述べた。

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、ハリー・マーフィー・クルーズ氏は「年央から少しずつ支援策が打ち出されているが、事態は改善していない。中国経済には明らかに追加刺激策が必要だ」と指摘。

「消費喚起には家計への直接支援が必要かもしれないが、政府は近年、そうした支援に否定的だ。金融緩和のほか、インフラ、エネルギー、製造業プロジェクト向けの新規債発行の可能性の方が高い」と述べた。

<若者の失業率発表再開、人口再び減少>

全国調査に基づく失業率は12月に5.1%と11月の5.0%を上回り、雇用市場が若干悪化したことが示された。先行き不透明感が強く、企業が人員拡大に慎重な姿勢を維持している。

国家統計局は、5カ月間公表を停止していた若年層の失業率の発表を再開した。12月の16─24歳の失業率(大学生を除く)は14.9%。6月は過去最悪の21.3%を記録していた。

最近の指標を踏まえると、年明けの中国経済も不安定な状況とみられる。デフレ圧力が続き、輸出は小幅な増加にとどまっており、製造業が急ピッチで回復する可能性は低い。12月の銀行融資も低迷した。

キャピタル・エコノミクスの中国経済担当責任者、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「短期的には政策緩和で一定の押し上げ効果が見込めるが、年内の景気減速再開は避けられないだろう」とし「政府は『5.0%前後』という23年のGDP目標を達成したが、24年に同じペースを実現するのは、はるかに困難であることが判明するだろう」と述べた。

中国では、人口の減少が長期的な経済成長の見通しに影を落としている。23年末時点の総人口は14億0900万人となり、2年連続で減少した。前年末は14億1175万人だった。 もっと見る
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