前セントルイス連銀総裁のジェームズ・ブラード氏は、今夏に経済活動が上向いたことが米金融当局による利上げ終了を遅らせる可能性があるとの認識を示した。
ブラード氏は24日、ジャクソンホール会合（カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム）の開幕を控えブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ「この再加速がインフレに上向きの圧力を加え、現在見られるディスインフレを損なう可能性があり、米金融当局による政策変更がずれ込むこともあり得る」と述べた。
ブラード氏は先月、パデュー大学ビジネススクールの学部長に就任するため、総裁職を辞任した。インフレ退治に向けて積極的な利上げを主張するなど、同氏の見解は米金融当局の政策議論に大きな影響を与えてきた。
セントルイス連銀ブラード総裁が辞任、金利の道筋への影響軽微か (3)
６月の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）会合後に公表された当局者の金利見通しでは、中央値で年内に少なくともあと１回の利上げを見込んでいることが示された。だが、金利先物市場は総じて、年内の据え置きを織り込んでいる。
ブラード氏は今週、リセッション（景気後退）懸念は誇張され過ぎているとし、力強い経済成長により、インフレ抑制にはさらなる利上げが必要になる可能性があるとの考えを示している。
原題： Bullard Says Reaccelerating US Economy Could Prompt Higher Rates（抜粋）
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August 24, 2023 at 08:25PM
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米経済の再加速、ＦＲＢの利上げ終了遅らせる可能性－ブラード氏 - ブルームバーグ
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