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エンジェルス マッドン監督解任 チームは現在12連敗中 - nhk.or.jp

マッドン監督はアメリカ出身の68歳。

現役時代はキャッチャーとしてエンジェルスのマイナーリーグでプレーし、引退後はエンジェルスで27年間、スカウトやコーチを務めました。
1996年と1999年にはエンジェルスで監督代行を務めたほか、2002年にはベンチコーチとして球団初のワールドシリーズ制覇に貢献しました。

2006年からは当時のデビルレイズで監督を務めました。
球団名がレイズに変わった2008年には岩村明憲さんなどを率いて球団初のワールドシリーズ進出を果たし、アメリカンリーグの最優秀監督賞を受賞しました。

レイズでは2011年にも最優秀監督賞を受賞し、2015年からはカブスの監督に就任。
2016年にチームを108年ぶりのワールドシリーズ優勝に導き、自身3回目となる最優秀監督賞を受賞しました。

そしておととし、古巣のエンジェルスと3年契約を結んで監督に就任しましたが、課題の投手陣を整備できず、2年連続で地区4位にとどまっていました。

マッドン監督は常識にとらわれない、さまざまな戦術を導入してきたことでも知られていて、
▽外野を4人で守る極端な守備シフトや、
▽満塁の場面で強打者を敬遠すること、
それに
▽通常9番が多いピッチャーの打順を8番に置くなど
大リーグきっての「戦略家」として知られてきました。

その1つとして昨シーズンは大谷翔平選手を投打の二刀流で毎日試合に出場させる新たな起用法を導入。
キャンプ初日に、プロ野球・日本ハム時代から続いていた登板の前日と翌日の休養日を撤廃する考えを示し、シーズン中、ほぼすべての試合でバッターとしての出場を認めました。

また、登板日に投打で同時出場する「リアル二刀流」も大リーグで初めて解禁しました。

マッドン監督はこの大胆な起用法について「選手の持つ偉大さを邪魔したくなかった。このルールは私が作ったのではなく、翔平自身が築き上げたものだ」と説明していました。

出場機会が大きく増えた大谷選手は昨シーズン、投打で歴史的な活躍を見せ、アメリカンリーグのMVP=最優秀選手を受賞しました。
マッドン監督は大谷選手が大きく飛躍するきっかけを作った監督でした。

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