大阪府の新型コロナウイルス感染者数は29日、過去最多の221人を記録し、初めて200人を突破した。専門家は「市中で感染がかなり広がっている」と危機感を募らせる。
府の専門家会議のメンバーを務める倭（やまと）正也・りんくう総合医療センター感染症センター長は「これまでとフェーズ（段階）が変わってきた」と指摘する。
40代以上が約3割
29日に確認された221人を年齢別に見ると、30代以下の若者の感染が依然として目立つ一方、40代以上が73人で約3割を占める。府内では高齢者施設でもクラスター（感染者集団）が発生し、幅広い世代での感染拡大が懸念されている。無症状や軽症の患者が多いため、29日現在の重症者の病床使用率は8・5％にとどまるが、わずか2週間で2・5倍以上になった。
倭氏は「重症病床が切迫していないからと言って決して安心していられない。医療機関での2次感染も心配だ。最近は中等症患者も増えており、重症化のリスクが以前より増している」と警鐘を鳴らした。
府民や飲食店など施設の感染防止対策が現在も不十分だとして、「行政は人々の行動変容を促すもっと強いメッセージを出すべきだ」と注文をつけた。【近藤諭】
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July 29, 2020 at 07:49PM
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「フェーズ変わってきた」専門家が危機感 大阪でコロナ221人感染 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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