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【米国市況】S&P500再び最高値更新、国債利回り低下-161円台半ば - ブルームバーグ

2日の米金融市場では株式相場と国債相場が上昇(利回りは低下)。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が米国経済はディスインフレの軌道に戻りつつあると示唆したのを受け、年内利下げの可能性が意識された。

パウエル議長、最新データを歓迎-利下げにはさらなる確信必要

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5509.01 33.92 0.62%
ダウ工業株30種平均 39331.85 162.33 0.41%
ナスダック総合指数 18028.76 149.46 0.84%

  S&P500種株価指数は過去最高値を再び更新し、終値で初めて5500を上回った。最高値更新は今年に入って32回目。ナスダック100指数は1%上昇し、初めて2万の大台に乗せた。個別銘柄では電気自動車(EV)メーカーのテスラが10%高。同社の4-6月(第2四半期)納車台数は44万3956台と、アナリスト予想平均の43万9302台を上回った。

  RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ロリ・カルバシナ氏はS&P500種の見通しについて、経済の強さが市場リスクを上回るため年内に再び過去最高値を更新すると予想。年末予想を5300から5700に上方修正した。ウォール街で最も高水準の見通しとなる。ただ、リスクは複数存在すると指摘。相場はバリュエーション面と一部のセンチメント指標の点では「若干先走りし過ぎている」と語った。

  パウエル議長の発言後に発表された 5月求人件数は予想外の増加となり、利下げへの鍵を握るとみられる労働需要の減速傾向は一服したことが示された。パウエル議長は労働市場について、労働力需給のバランスが改善の方向へ「大きく」動いたと指摘。雇用市場を引き続き強いと評価しつつ、適切に冷え込みつつあると述べた。

  議長発言について、エバコアのクリシュナ・グハ氏は「利下げを巡る明確なシグナルはなかったが、示された評価はいかにも9月利下げを支持するものだ」と指摘。「今回の発言は、今後明らかになるデータがこうした判断を支え強化する場合には、9月利下げへの土台を築き始めるものと当社ではみている」と語った。

  米国債利回りは低下し、10年債利回りは4.5%を割り込んだ。求人統計発表後には下げ幅を縮小する場面もあった。金利スワップ市場では引き続き、今年ほぼ2回の利下げが想定されている。

国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.60% -2.1 -0.46%
米10年債利回り 4.43% -2.8 -0.62%
米2年債利回り 4.74% -1.2 -0.26%
    米東部時間 16時30分

  BMOキャピタル・マーケッツのイアン・リンジェン氏は「国債利回りの方向にはパウエル議長発言の方がより強く影響している。議長は米国ではインフレ減速の面で『かなりの進展』があったとみている」と指摘。「さらに、リスクは米金融当局の2つの責務のうちインフレに偏っているのではなく、よりバランスの取れたものと特徴づけられている」と述べた。  

  外国為替市場ではドルが下落。最新の経済データはインフレが再び鈍化傾向をたどっていることを示唆しているとのパウエル議長発言に反応した。  

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1268.94 -2.12 -0.17%
ドル/円 ¥161.46 ¥0.00 0.00%
ユーロ/ドル $1.0746 $0.0006 0.06%
    米東部時間 16時31分
ドル・円相場の推移

  ニューヨーク時間の円相場は総じて1ドル=161円台半ばでもみ合い。パウエル議長発言の最中には、一時161円27銭まで上昇する場面もあった。  

  市場では3日に発表される一連の経済指標への関心が高まっている。4日は独立記念日で祝日となり、5日には6月雇用統計が発表となる。非農業者部門雇用者数は19万3000人の増加、失業率は4%で横ばいと予想されている。  

  ニューヨーク原油先物は小反落したが、2カ月ぶり高値近辺にとどまった。中東情勢の緊迫化と大型ハリケーンの接近が追い風となる一方で、テクニカル要因が価格を下押しした。

Crude Rally Causes Overbuying | WTI surged as geopolitical and storm risks intensified

  イスラエル国防軍は、親イラン民兵組織ヒズボラの無人機攻撃で兵士18人が負傷したと明らかにした。うち1人は重傷だという。紛争拡大への懸念から、原油相場は当初値上がりした。イスラエルはまた、パレスチナ自治区ガザの包囲を継続。パレスチナ住民に対して、攻撃の可能性に備え、カーンユーニスからの退去を命じた。

  米州では、ハリケーン「ベリル」がカテゴリー5まで勢力を強め、この時期に大西洋で発生したハリケーンとしては観測史上最強となった。勢力が弱まったベリルがメキシコ湾北部を直撃する可能性は30-40%にとどまるが、ベリルの接近は供給を揺るがすハリケーンシーズン到来の前兆となるかもしれない。

  CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダーのレベッカ・バビン氏は「地政学およびハリケーンに絡むリスクで上昇している。ただ、両リスクとも上昇は短命に終わる傾向がある」と指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比57セント(0.7%)安の1バレル=82.81ドルで終了。一時は1.2%上昇し、4月26日以来の高値をつけた。前日に2%余り上昇しており、買われ過ぎの領域を出たり入ったりする展開となった。

  一方、ロンドンICEの北海ブレント9月限は36セント(0.4%)安の86.24ドルで引けた。

  金スポット相場はこの日もレンジ取引が続いた。米利下げ時期を見極める上で、雇用統計など経済指標に注目が集まっている。  

Narrow Range | Gold price edges lower ahead of US data

  コメルツ銀行は利下げは12月までないとみており、これは市場が現在織り込んでいる時期よりも遅い。同行のコモディティー(商品)アナリスト、カーステン・フリッチュ氏は「金が上値を伸ばす余地は限定的だ」と指摘。市場の予想通りの展開とならなければ、下落するリスクがあると述べた。

   金スポット価格はニューヨーク時間午後2時37分現在、前日比5.60ドル安の1オンス=2326.30ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は5.50ドル(0.2%)安の2333.40ドルで終了した。

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